すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~
私は毅然とした態度で彼を見据えて告げる。
「例えそうだったとしても、あなたは私を信じてくれなかった。セリスが正しいと思い込んでいたわ」
「君が他の男といるのをこの目で見てしまったからだ。そのときの僕の辛い心情はどれほどのものだったか」
「私は何度もあなたに訴えたわ。それは誤解だと。私はあなたを裏切ったりしないと言った。けれど、あなたは信じてくれなかったでしょう?」
「セリスに言いくるめられていたんだ。どうしようもなかった」
「そう。あなたはセリスを信じた。それが答えよ」
私が突き放すように言うと、アベリオは深いため息をついて小さく問いかけた。
「目の見えない公爵との未来なんてあるのか?」
「え……?」
「彼は君の顔を見られない。それどころか、こうして飲み物を取りに来るのも、君がしなければならない。君は一生彼の世話をして生きていくのか? 自分のこともできないぞ」
あまりの侮辱に、怒りで震えた。
アベリオはまったく悪びれた様子もなく続ける。
「僕なら君をちゃんと見て愛してあげられる。絵なんか描けなくてもいいんだ。侯爵夫人として生きていけるんだから」
ああ、この人はやっぱり何もわかっていない。
私がどれほど絵を愛しているか。
昔から何一つ理解してくれていなかったんだわ。
「例えそうだったとしても、あなたは私を信じてくれなかった。セリスが正しいと思い込んでいたわ」
「君が他の男といるのをこの目で見てしまったからだ。そのときの僕の辛い心情はどれほどのものだったか」
「私は何度もあなたに訴えたわ。それは誤解だと。私はあなたを裏切ったりしないと言った。けれど、あなたは信じてくれなかったでしょう?」
「セリスに言いくるめられていたんだ。どうしようもなかった」
「そう。あなたはセリスを信じた。それが答えよ」
私が突き放すように言うと、アベリオは深いため息をついて小さく問いかけた。
「目の見えない公爵との未来なんてあるのか?」
「え……?」
「彼は君の顔を見られない。それどころか、こうして飲み物を取りに来るのも、君がしなければならない。君は一生彼の世話をして生きていくのか? 自分のこともできないぞ」
あまりの侮辱に、怒りで震えた。
アベリオはまったく悪びれた様子もなく続ける。
「僕なら君をちゃんと見て愛してあげられる。絵なんか描けなくてもいいんだ。侯爵夫人として生きていけるんだから」
ああ、この人はやっぱり何もわかっていない。
私がどれほど絵を愛しているか。
昔から何一つ理解してくれていなかったんだわ。