すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~
 顧客たちにはレイラの絵と見せかけて私の絵を売った。
 そうやって、私の絵をアピールしていくの。

 いずれ、あなたが絵を描けなくなった頃に、皆が私の絵を違和感なく求めるようになるからよ。
 そう、あなたはいずれ、必ず絵が描けなくなるの。


 私は違法薬物を手に入れるために闇取引をする商人と接触した。
 もちろん素性は隠して。
 
 手に入れたのは神経を遮断する薬よ。
 医療ではそれを薄めて麻酔薬として使われるらしいわ。
 でもね、私が手に入れたのは原液。つまり、改良前の毒草を煎じたもの。

 触れると大火傷を負い、神経を完全に麻痺させる。
 飲み込むと死に至る毒だけど、私は別にあなたを殺したいわけじゃないの。
 ただ、あなたに絶望を味わせたいだけ。

 何の努力もせずにトップまで登りつめたあなたに、挫折を味わってもらいたいのよ。

 計画は順調に進んだわ。

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