すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~
「実は、君に伝えておくべきことがある」
「何かしら?」
胸の奥がざわめく。
彼は短く息を整えて、言葉を続けた。
「ハルトマン侯爵の弟スヴェンと、君はとてもよく似ているそうだ」
「まあ、そうなの?」
「いや、もっと言えば、君はスヴェンと瓜二つなのだそうだ」
「えっ……どういうことかしら?」
思いがけない彼の言葉に、鼓動が高鳴る。
私は息を呑んで彼の次の言葉を待った。
「スヴェンは月明かりのような銀の髪に淡いブルーの瞳をしていたそうだ。その他にも顔立ちや、ほっそりした体つきも、まるで君を映したようだと」
「そんなことが、あるなんて……」
信じられない思いで、胸の奥がざわつく。
けれどエリオスの声音はあくまで慎重で、私を追い詰めるものではなかった。
「君のことを詮索するつもりはない。だが、一つ教えてほしいことがある。君はあの夜、家を追い出されたと言っていた。それはなぜなのか、訊いてもいいか?」
「それは……」
あの日の出来事を思い出すと、今でも胸がぎゅっと痛む。
それでも、黙って私をここに置いてくれるエリオスには、真実を伝えなければならないと思う。
「何かしら?」
胸の奥がざわめく。
彼は短く息を整えて、言葉を続けた。
「ハルトマン侯爵の弟スヴェンと、君はとてもよく似ているそうだ」
「まあ、そうなの?」
「いや、もっと言えば、君はスヴェンと瓜二つなのだそうだ」
「えっ……どういうことかしら?」
思いがけない彼の言葉に、鼓動が高鳴る。
私は息を呑んで彼の次の言葉を待った。
「スヴェンは月明かりのような銀の髪に淡いブルーの瞳をしていたそうだ。その他にも顔立ちや、ほっそりした体つきも、まるで君を映したようだと」
「そんなことが、あるなんて……」
信じられない思いで、胸の奥がざわつく。
けれどエリオスの声音はあくまで慎重で、私を追い詰めるものではなかった。
「君のことを詮索するつもりはない。だが、一つ教えてほしいことがある。君はあの夜、家を追い出されたと言っていた。それはなぜなのか、訊いてもいいか?」
「それは……」
あの日の出来事を思い出すと、今でも胸がぎゅっと痛む。
それでも、黙って私をここに置いてくれるエリオスには、真実を伝えなければならないと思う。