すべてを失って捨てられましたが、聖絵師として輝きます!~どうぞ私のことは忘れてくださいね~
言葉に詰まっていると、となりでエリオスが私の右手に触れた。
どきりとして固まっていると、彼はすぐに手を引いた。
「すまない。大丈夫か? 痛くなかったか」
「ええ、大丈夫よ。もう痛みはないの。だけど、こんな醜い手を触らせてしまってかえって悪いことをした気分だわ」
「そんなことはない。君のその手は奇跡を生み出すのだから」
奇跡を生み出す。
そんな言葉をくれるのはエリオスだけだわ。
慰めだとしても嬉しくて、涙が出そうになる。
「ありがとう。嬉しいわ。訓練を頑張るわね」
「無理しなくていい。今はゆっくり過ごせばいい。急にいろいろなことを聞いて混乱もしているだろう」
「ううん。もし、あなたの恩人と私に血の繋がりがあるなら幸せなことだわ。だけど、ご家族は複雑でしょうね」
「君に会えば皆認めるだろう。それほど、君には魅力がある。見えなくても俺にはわかる」
「ありがとう、エリオス」
その言葉だけで、私は心が軽くなれる。
あなたがそばにいてくれるだけで、心が強くなれる。
そしてさらに半月が過ぎ、ついにカルベラ国へ出発する日が訪れた。
どきりとして固まっていると、彼はすぐに手を引いた。
「すまない。大丈夫か? 痛くなかったか」
「ええ、大丈夫よ。もう痛みはないの。だけど、こんな醜い手を触らせてしまってかえって悪いことをした気分だわ」
「そんなことはない。君のその手は奇跡を生み出すのだから」
奇跡を生み出す。
そんな言葉をくれるのはエリオスだけだわ。
慰めだとしても嬉しくて、涙が出そうになる。
「ありがとう。嬉しいわ。訓練を頑張るわね」
「無理しなくていい。今はゆっくり過ごせばいい。急にいろいろなことを聞いて混乱もしているだろう」
「ううん。もし、あなたの恩人と私に血の繋がりがあるなら幸せなことだわ。だけど、ご家族は複雑でしょうね」
「君に会えば皆認めるだろう。それほど、君には魅力がある。見えなくても俺にはわかる」
「ありがとう、エリオス」
その言葉だけで、私は心が軽くなれる。
あなたがそばにいてくれるだけで、心が強くなれる。
そしてさらに半月が過ぎ、ついにカルベラ国へ出発する日が訪れた。