ジュエル♡ハント~治癒王子は愛しの彼女を過保護に守る~
「たくさん心配かけてごめんなさい。また……守ってくれてありがとう」
何よりも最初に伝えたかった言葉を伝えた。
「心配してくれて、ずっと反対もしてくれたのに……辛い思いさせてごめんなさい」
「いいから……こうやって俺の腕の中に居てくれてるから、それでいい……」
私の背中に回していた日向くんの左手が、私の後頭部に移動し、撫でてくれている。
「あのね、日向くん…」
「ん?」
ふふっまたこの大好きな優しい「ん?」を聞けた。
抱きしめられた状態で、私は先生と対峙していたときに思ったことを話す。
「日向くんの意識がなくなったとき、日向くんとの楽しかった時間がブワッと出てきてね、これからも一緒にいたい、日向くんを失いたくない、誰より大切だって思ったよ」
「あの宝石展のときから……ずっと隣で守ってくれてありがとう」
「私、日向くんのこと好きになっちゃったみたい」