ジュエル♡ハント~治癒王子は愛しの彼女を過保護に守る~
「ごめんね、移動していい?」
私が気づいたことに気づいたのだろう。
ぎゅっと握られたままの手に引かれて歩き始め、さっきの控室へ2人で入る。
控室に入った後も目の前で起きていることに理解が追い付かず、頭の中がグルグルしていた。
「……橙山さん……だよね……?」
「……」
少しして、向こうが口を開く。
やっぱり……この声……
鼓動が早くなり、冷や汗が出てくる。
……日向くん…!?
心の中で叫んでしまった。心臓はバクバクだけど、なんとか声は出さなかった……私エライ!
でもなんで……こんなところに……
しかもあのクリスタルの日向くんが…
日向くんもジーっとこちらを見ている。
お仕事とそのあとのミッションに夢中で全く気がつかなかったけれど、ずっと居たってこと……?
えっ……あのアイドルの私も見られてたの……!?ちょっと恥ずかしいな……
いや……今は翡翠のジュエルのおかげで完璧なアイドルで、学園での私とは別人のはず……日向くんはなんでわかったの!?
そうやってグルグルと1人で考え込んでいると日向くんがふっと笑いながら、また口を開いた。
「ラピスラズリって……橙山さんと森野さん……?」