ジュエル♡ハント~治癒王子は愛しの彼女を過保護に守る~
なんでわかったの?という疑問は残ったままだけど、日向くんはすでに確信しているという目でジッと見つめてくる。
多分……何を言っても、ごまかしても無理だなぁ……最後に油断したなぁ……
私の中で諦めの白旗が上がる。
ジュエルを発動させながら、会話をしてみる。
「……なんでそう思ったの?」
「いや……骨格とか声で……」
頭の中にアラートが鳴らない。事実ってことなのかな……ん?骨格……?声……?
「ちょっと気持ち悪い言い方だったね、嫌な気分にさせてしまっていたらごめんね」
日向くんは申し訳なさそうな顔をしている。
こんな時なのに偽りなく私を気遣ってくれている。
本当に人格者なんだなぁ……みんなに好かれて、リーダーなのも納得。
「それに関してはまた今度話すよ。今は……時間ないから1つだけ教えて」
「ん?」
「今日は何してたの……?アイドルやってる目的って……?」
「……1つじゃないじゃん」
「ははっ、そうだね、ごめんごめん」
可愛げなくツンと答えてしまった私に、また優しく微笑んでくれる。