ジュエル♡ハント~治癒王子は愛しの彼女を過保護に守る~
「どうかした?」
さっきのことなんてなにも気にしてなさそうな様子でニコリと話す日向くん。
私の内心をわかっていて、面白がっているような笑顔だ……
さっきの今で、少し緊張するなぁ……そもそもジュエルストーン作りってことでさらに緊張するし……
ストーンを握った手が少し震える。
「……今日はおにぎり食べないで平気?」
「お、おにぎり?」
「毎朝食べてるよね?」
おにぎりバレていた……恥ずかしい……
急に話しかけられたと思ったら、全然関係ないことで。
なんなのだろう……?
「今朝は食べられなかったんじゃないかなと思って。俺と過ごしていたしね?」
「へっ変な言い方やめてよっ!もう!」
「ははっ……うん、そうやって気楽にね」
そっか……緊張しているってわかって……和ませてくれたんだ。
これも日向くんの優しさなんだろうな。
緊張が少しほぐれてきた。