ジュエル♡ハント~治癒王子は愛しの彼女を過保護に守る~
「はい、どうぞ。琥珀のジュエルストーン」
「ありがとう……」
ジュエルストーンはまた私の手に戻ってきた。
琥珀の……宝石の名前であって、私の名前を呼ばれたわけではないのに、なぜかくすぐったくなってしまう。
「体調は?大丈夫?」
「あっそういえば……副作用とか忘れていたくらいに、なんともないかも……」
「それならよかった」
ホッとしたように微笑んでいる。さっきまでのちょっと意地悪な笑顔じゃないから……またドキッとしちゃう。
昨日もそうだけど…日向くんは本当に心配してくれていて、そして惜しみなく治癒のジュエルを使ってくれている。
「日向くん……昨日も今も……本当にありがとう」
「ん」
笑顔でお礼を告げると、日向くんは少し顔をそらして頷いた。