男装幹部はお姫様にご執心
予想通り、現在私とシェアハウス中の奈々はリビングに着くなり広がる甘いバターの香りに大興奮。
『藍ちゃん最高!朝からちょーーぜつ贅沢な気分だよ〜!』
と、こちらの想像を超える喜びように朝から作った甲斐があったとこちらの気分も良くなってしまった。
「ほら、奈々早く行くよ!このままじゃ遅刻する!」
「わーん、待ってよ藍ちゃん〜!助けて、前髪がきまんないの!」
「前髪がぐちゃぐちゃなぐらいで奈々の可愛さは変わんないから。ほら、さっさと靴履く!」
「えっ……」
驚いた顔のままで固まってしまった奈々に本気で焦る。
いや、本当に遅刻するからね!?家から学校まで15分、朝のHRが始まるまであと10分。
すでに大急ぎで家を出ても間に合うか怪しいくらいなのだ。
もう一度奈々を急かそうと奈々のほうを向くと――
耳を真っ赤にした奈々がこちらを向いていた。
「奈々!?耳赤いけど熱でもあるの?それとも吐き気?倦怠感?頭痛?…あ、腹痛?昨日賞味期限切れたヨーグルト食べてたでしょ。」
「どれも違うよっ!?
……これだから無自覚イケメンは。」
赤い顔でボソッと何かを呟く奈々だったが、そんなのをいちいち拾っていたら奈々の隣は勤まらない。
謎の発言をする奈々に無視を決め込み、無言で玄関のドアノブを回す。
「あぁ〜っ!ちょっと待って、ほんとにもう出るから!」
ドタバタと効果音がつきそうなくらい慌てて家を出た奈々は猫のキーホルダーのついた鍵でドアを施錠した。
私が閉めた時にはしっかりカチッという音が聞こえたのにも関わらず、奈々がするとジャリッと間抜けな音がしたので可笑しい。
「しっかり閉まってるわけ、それ?」
「大丈夫たいしょーぶっ!それより急ぐんでしょ?ほら、いこっ!」
遅れた原因であるはずの奈々に腕をグイグイ引かれながら、学校に向かう道を走る。
はじめは並んで走っていたものの、奈々の体力のなさと私の運動神経の良さでどんどん私が前に出てきた。
『藍ちゃん最高!朝からちょーーぜつ贅沢な気分だよ〜!』
と、こちらの想像を超える喜びように朝から作った甲斐があったとこちらの気分も良くなってしまった。
「ほら、奈々早く行くよ!このままじゃ遅刻する!」
「わーん、待ってよ藍ちゃん〜!助けて、前髪がきまんないの!」
「前髪がぐちゃぐちゃなぐらいで奈々の可愛さは変わんないから。ほら、さっさと靴履く!」
「えっ……」
驚いた顔のままで固まってしまった奈々に本気で焦る。
いや、本当に遅刻するからね!?家から学校まで15分、朝のHRが始まるまであと10分。
すでに大急ぎで家を出ても間に合うか怪しいくらいなのだ。
もう一度奈々を急かそうと奈々のほうを向くと――
耳を真っ赤にした奈々がこちらを向いていた。
「奈々!?耳赤いけど熱でもあるの?それとも吐き気?倦怠感?頭痛?…あ、腹痛?昨日賞味期限切れたヨーグルト食べてたでしょ。」
「どれも違うよっ!?
……これだから無自覚イケメンは。」
赤い顔でボソッと何かを呟く奈々だったが、そんなのをいちいち拾っていたら奈々の隣は勤まらない。
謎の発言をする奈々に無視を決め込み、無言で玄関のドアノブを回す。
「あぁ〜っ!ちょっと待って、ほんとにもう出るから!」
ドタバタと効果音がつきそうなくらい慌てて家を出た奈々は猫のキーホルダーのついた鍵でドアを施錠した。
私が閉めた時にはしっかりカチッという音が聞こえたのにも関わらず、奈々がするとジャリッと間抜けな音がしたので可笑しい。
「しっかり閉まってるわけ、それ?」
「大丈夫たいしょーぶっ!それより急ぐんでしょ?ほら、いこっ!」
遅れた原因であるはずの奈々に腕をグイグイ引かれながら、学校に向かう道を走る。
はじめは並んで走っていたものの、奈々の体力のなさと私の運動神経の良さでどんどん私が前に出てきた。