男装幹部はお姫様にご執心
「えーー、思春期かぁ…それなら仕方ないか…

でもでも、私は『私』って言ってる藍ちゃんも『俺』って言ってる藍ちゃんも、両方だーいすきっ!」



「…そっか。」



引きつる頬を無理やり引き上げ、優しく奈々の頭を撫でる。

撫でられるのが気持ちいいのか、奈々は目を閉じてグリグリと頭を私の手に押し付けてくる。



これでいい。これでいいんでしょ?


だからこの感情だけは決して悟られてはいけない。
隠して、隠して、バレないで―――




奈々の中の私が『優しい藍ちゃん』で居続けられるよう、心の底から願った



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