Secret love.
「及川くんも好きなの?このシリーズの映画。」
「いや、全然興味ない。」
「…1人で行く私が可哀想だから同情してくれたの?同情なんていらないからね。」
と言ってスマホの画面に視線を戻して、上映時間を調べると「興味ないけど気になるじゃん。」と後ろから聞こえてきた。その発言で再度及川くんの方に顔を戻す。
「気になるって何が?」
「川﨑の好きな物知りたい。俺ももしかしたら好きになるかもしれないし。」
「…でもこれファイナルだけど。」
今回気になると話していた映画は、私がずっと有料の動画サイトで追って見ていた映画のシリーズのファイナルだった。当然今までの伏線などもあるし、キャラも出てくるから、最後だけ観に行っても何を楽しむのか分からない。
アクションシーンを見ているだけでも楽しめる人ならいいだろうけど、中身も重視して見る人であれば最初から話を知っている方が良いに決まっている。
「じゃあ、ファイナル見た後にそのシリーズ最初から見て、もっかいファイナルを映画館に観に行くわ。」
「何それ。変なの。」
及川くんのおかしな発言に笑っていると、及川くんも笑っていて、それから机に突っ伏して私の方を見たまま「だから、俺も行っていい?」と問い掛けてきた。
私も映画を見た後に、誰とも感動を分かち合えないのは寂しかったし、この時の及川くんの提案を断らなかった。この時は確か…、大学3年の21歳の時だったと思う。既に結構仲良くしてから時間が経つのに、2人きりで出掛けるのはこの時が初めて。
その時、友人に肘で軽く突かれ「やったじゃん!デート!」と耳元で小声で言われて苦笑いした。
「デートとか、そんなんじゃないよ。」
「及川と2人で出掛けられる女の子とかレアなんだからね!」
「それはきっと及川くんが私を友達にしか見てないから簡単に誘えたんだと思うし。」
「そんな事言ってたら一生彼氏出来ないんだからね!」
「何でそんな酷い事言うの!!」
友人とそんなやりとりをしたけど、本当にこの日までは及川くんの事は仲の良い友人としてしか見ていなかった。及川くんがこの日こうやって声を掛けてくれなかったら、大人になった今も彼の事はきっと気になっていない。
「いや、全然興味ない。」
「…1人で行く私が可哀想だから同情してくれたの?同情なんていらないからね。」
と言ってスマホの画面に視線を戻して、上映時間を調べると「興味ないけど気になるじゃん。」と後ろから聞こえてきた。その発言で再度及川くんの方に顔を戻す。
「気になるって何が?」
「川﨑の好きな物知りたい。俺ももしかしたら好きになるかもしれないし。」
「…でもこれファイナルだけど。」
今回気になると話していた映画は、私がずっと有料の動画サイトで追って見ていた映画のシリーズのファイナルだった。当然今までの伏線などもあるし、キャラも出てくるから、最後だけ観に行っても何を楽しむのか分からない。
アクションシーンを見ているだけでも楽しめる人ならいいだろうけど、中身も重視して見る人であれば最初から話を知っている方が良いに決まっている。
「じゃあ、ファイナル見た後にそのシリーズ最初から見て、もっかいファイナルを映画館に観に行くわ。」
「何それ。変なの。」
及川くんのおかしな発言に笑っていると、及川くんも笑っていて、それから机に突っ伏して私の方を見たまま「だから、俺も行っていい?」と問い掛けてきた。
私も映画を見た後に、誰とも感動を分かち合えないのは寂しかったし、この時の及川くんの提案を断らなかった。この時は確か…、大学3年の21歳の時だったと思う。既に結構仲良くしてから時間が経つのに、2人きりで出掛けるのはこの時が初めて。
その時、友人に肘で軽く突かれ「やったじゃん!デート!」と耳元で小声で言われて苦笑いした。
「デートとか、そんなんじゃないよ。」
「及川と2人で出掛けられる女の子とかレアなんだからね!」
「それはきっと及川くんが私を友達にしか見てないから簡単に誘えたんだと思うし。」
「そんな事言ってたら一生彼氏出来ないんだからね!」
「何でそんな酷い事言うの!!」
友人とそんなやりとりをしたけど、本当にこの日までは及川くんの事は仲の良い友人としてしか見ていなかった。及川くんがこの日こうやって声を掛けてくれなかったら、大人になった今も彼の事はきっと気になっていない。