Secret love.
料理を注文し届き始め、会話をしながら食事を楽しむ。
「ていうか、交際して4年か。早かったな。」
「早かった?」
「うん。毎日充実してるから、楽しい。」
私も「そうだね」と当たり障りのない返事をした。今後の事、どう考えているのか聞きたかったけれど、ここで水を差すような発言になってしまうのも…、と思い質問は止めておいた。
毎年記念日のお祝いはしてくれるし、優しい人だと思う。だけど、及川くんに至っては恋人がいると言う事も公表していないし、時々本当に私の事好きなのかなと不安になる。
「言いたい事あるって顔してるけど。」
「…ない。」
「嘘が下手。」
私は何を考えているか分からないのに、及川くんは何でも私の事分かっている様なふりをして、本当に時々腹が立つ。そう怒っている私の前に及川くんが小さな箱を私の目の前に置いた。
「…何これ。」
「今年はこういうのでも良いかなって。」
開けてみろと目くばせされて、箱を手に取り開く。中にはピンクゴールドのブレスレットが入っていて、及川くんの方を見た。
「毎年花とかだけど、今年はアクセサリーにしてみた。」
「…お揃い?」
「確かめてみたら?」
そう言って左手を差し出してきて、スーツのジャケットとシャツを少し捲ると、シルバーの同じデザインのブレスレットが出てきた。腕時計の方が大きいからそんなに目立たない。
お揃いなんて、今までそう言うのしないと言ってしてくれた事なんて一度も無いのに、何の心変わりなのかわからない。だけどこの場ではそんな事どうだって良くて、ただただ嬉しかった。
「ていうか、交際して4年か。早かったな。」
「早かった?」
「うん。毎日充実してるから、楽しい。」
私も「そうだね」と当たり障りのない返事をした。今後の事、どう考えているのか聞きたかったけれど、ここで水を差すような発言になってしまうのも…、と思い質問は止めておいた。
毎年記念日のお祝いはしてくれるし、優しい人だと思う。だけど、及川くんに至っては恋人がいると言う事も公表していないし、時々本当に私の事好きなのかなと不安になる。
「言いたい事あるって顔してるけど。」
「…ない。」
「嘘が下手。」
私は何を考えているか分からないのに、及川くんは何でも私の事分かっている様なふりをして、本当に時々腹が立つ。そう怒っている私の前に及川くんが小さな箱を私の目の前に置いた。
「…何これ。」
「今年はこういうのでも良いかなって。」
開けてみろと目くばせされて、箱を手に取り開く。中にはピンクゴールドのブレスレットが入っていて、及川くんの方を見た。
「毎年花とかだけど、今年はアクセサリーにしてみた。」
「…お揃い?」
「確かめてみたら?」
そう言って左手を差し出してきて、スーツのジャケットとシャツを少し捲ると、シルバーの同じデザインのブレスレットが出てきた。腕時計の方が大きいからそんなに目立たない。
お揃いなんて、今までそう言うのしないと言ってしてくれた事なんて一度も無いのに、何の心変わりなのかわからない。だけどこの場ではそんな事どうだって良くて、ただただ嬉しかった。