Excessive love.
「あのさ」

「はい?」

「今日定時の後真っ直ぐ帰ってたのに遅かったから何かあったのかなって。行き過ぎた質問なのは分かっているんだけど。」


隆太との事は別に隠す様な話ではないけど、今食事の場で話すには少し不愉快な話な気がして、話すかどうか少し悩んだ。

だけどここを逃せば話す機会も無いだろうし…、と先程のカフェでの一連の流れを話す事にした。


「実は、昼間に少し問題があった様で。加藤君が経理の川﨑さんに今私がどうしているのかと聞いて揉め事が起きたそうなんです。」

「揉め事?」

「川﨑さんは、私が酷く傷つけられたのを知っていてかなり言ったみたいで…、それで人の事をこれ以上巻き込む様な事にならないように早めに蹴りをつけた方が良いと、及川くんからアドバイス頂いて、加藤くんと話してきたところでした。」

「及川が?」

「その現場見ていたのは及川くんだったので、教えてくれたんです。」

「なるほどな。」


話を一通り聞いた朝倉さんが何かを考える様な表情になって、それからゆっくりと私の方に向く。


「今度からそう言う場には俺の事も呼んでくれたらいいよ。」

「え…?」

「冷静じゃなくなった男は何するか分からないから。」

「…はい、お気遣いありがとうございます。」


ここでは朝倉さんのご厚意を受け取った。もうこれ以上何も問題が起きないことを願うばかり。

姫野さんと早く交際して幸せにやってくれていた方がむしろ丸く収まったのかもしれない。あの人の行動にこれからも振り回されてしまうのではないかと、漠然とした不安が心の中にあった。
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