Excessive love.
「洗濯物は、安住さんにお願いしていて…」

「でもそれじゃ私が居る意味が…」

「拒んでるとかじゃなくて…、その…、部下に下着を見られたりは流石に抵抗ある。センスが奇抜とかでは無くても、だな」


 そう言われて初めて、下着という存在をはっきりと認識した。

 確かに、もし一緒に洗って干すことになれば、否応なしに朝倉さんのパーソナルな部分に触れることになる。無意識に朝倉さん、こういうのを穿くんだ、なんて思ってしまうかもと想像して、血の気が引いた。

 親切心のつもりで、とんでもなくデリカシーのない提案をしていたことに気づき、一気に顔が熱くなる。


「あの…、すみません。盲点でした」

「大丈夫。新田の気持ちは嬉しいし、やろうとしてくれて助かる。それに、洗濯と乾燥くらいなら自分でするから大丈夫だよ」

「分かりました。お部屋の掃除と洗濯はノータッチで」

「うん。それでお願いします」


 確かに、部下に下着を見られるなんて恥ずかしすぎる。もし私が逆の立場で、朝倉さんに洗濯をしてもらうことになったら…と考えただけで、恥ずかしさで悶絶する。

 なんなら同性同士でも少し気を遣う部分なのに、と反省していると「それとは別にお願いがあるんだけど…」と、朝倉さんの声のトーンが少し変わった。


「お願いですか?」

「なんならこっちのが大変だし、時間を奪ってしまうから時間がある時でいいんだけど…」


 朝倉さんが深刻な感じで言いだしてくるから何事かと構えてしまう。
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