Excessive love.
「…俺に、料理教えてくれない?」

「…え?」


まさか料理を教えてくれなんて言われる事になると思っていたからかなり驚きはした。安住さんに料理も頑張れとは言われていたけど、朝倉さんにとってする必要が無いから今までしてこなかったと思っていたのもあった。

唖然としている私に朝倉さんが少し照れた様な笑みを見せて話を続けた。


「いや、ここ最近朝と、時間が合えば夜も新田か安住さんが健康的な食事を作ってくれているからか、身体の調子も良くて…、このまま新田が出て行ったらまた元の生活に戻ってしまうって考えたくないんだ。だから…、ダメかな?」


料理を教えるのが嫌なわけはないけれど、正直その甘える様な表情で問い掛けてくるのが可愛すぎて、急いで首を横に振った。こんな子犬みたいな部分もあるのかとギャップを感じる。

誰が予想できるのか。仕事で凄く頼りになる格好良い上司が家では家事が出来なくて甘えてくる可愛い上司。それもやってでは無くて、教えてなのが最高に可愛くて、胸がきゅうっと締め付けられた。


「…さっそく今日の晩御飯から一緒に作ってみます?」

「え、いいの?」

「悪いわけないです!頑張りましょう!朝倉さん!」


そう言って朝倉さんの手を両手で握ると驚いた表情をした後、笑って「ありがとう」とお礼を言っていた。そのお顔も正直言って凄く可愛いです…と悶えていたのはもちろん私だけの秘密である。
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