Excessive love.
「何かまわりたい店とかはない?」

「安住さんにお土産買いませんか? 何が良いか分からなくて、まだ選べていないんです」

「俺も買おうと思ってた。新田からその提案が出たと知ったら安住さん、喜ぶよ」

「お世話になってますし、買わないわけにはいかないですね」


 そう言いながら二人で辺りを見渡して、ちょうど目に付いたお土産屋に立ち寄った。

 店内には蒸したての温泉饅頭やクッキーなどのお菓子類、そして地名が入ったご当地キャラクターのキーホルダーなどが並んでいる。


「安住さんは甘い物の方が好きでしょうか?」

「甘い物好きだよ。時々ケーキ買って帰ると嬉しそうにしてくれる」

「なるほど。ご家族もいるし多めの方がよさそうですね」


 相談しながらいくつかのお菓子を手に取ると、朝倉さんは当然のように会計を済ませ、重くなった袋をひょいと持ってくれた。


「朝倉さん、私も出します」

「良いから。俺と一緒に居る間だけは新田に何か金銭を出させることは無いから、ここは粘られても俺も折れない」

「でも…、私からもって意味もあるわけですし」

「一緒に選んでくれたんだから、もちろん新田からだろ。俺だけじゃセンスが無くてここまで買えなかった」


 そう言ってさらりと私を立ててくれる姿は、いつもの頼りになる朝倉さん。

 だからこそ、家で何かをお願いする時に、あんな風に子犬みたいな目で「ダメかな?」と縋ってくるギャップが、私には突き刺さる。

 家では私が何でもしてあげなきゃ!と思わされるのに、外ではこうして完璧にエスコートされてしまう。
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