Excessive love.
「わかりました。お土産一緒に選べて嬉しかったです」
「うん。俺も。ついでに自分達のも買ったから、家で食べよう」
「いつの間に…?」
「自分達のを忘れる訳にはいかないよな」
そんな朝倉さんに少し笑ってしまった。
私たちはそのまま、少し早めに旅館の方向へ戻ることにした。
人通りの少ない路地に入った、その時だった。
「実季!」
背後から叩きつけるような鋭い声が響き、私と朝倉さんは同時に足を止めた。
振り返ると、そこには怒りを隠さない隆太が立っていた。こちらに歩み寄ってくる彼の視線は、憎しみが籠っている。
「変だと思ったんだ。あんなに長く付き合ったのに俺の事、もう何も感じてないと思う様な態度を取る実季が」
「は…? 何を言ってるの?」
「実季も浮気してたんだろ。それが自分はバレなくて俺が浮気してるって知って、責め立てて上手い事別れるようにしてたんだな。最低かよ、お前」
あまりの言い草に、頭に血が上った。浮気をしていたのは向こうなのに、あろうことか私を隠れ浮気者扱いして正当化しようとしている。
何か言い返そうと一歩前に出ようとした瞬間、朝倉さんが制止するように私の前に手を出し、静かに首を横に振った。
「残念な男だな」
「はい? 自分がですか? 部下に全部浮気押し付けて、人の彼女取って楽しいですか?」
「君が手放しちゃいけなかった相手を手放しただけだろ。俺が彼女にアプローチしたのは、君が浮気して別れた後だよ。ずっと黙って見てただけだった」
「そんな嘘、誰が信じるんですか」
「信じてもらう必要もないけど。君の浮気が発覚する前から俺達が交際してたなんて証拠は絶対に出てこないし、今も俺が一方的に好きなだけで、交際していないから」
その言葉に、私は息を呑んで朝倉さんを見上げた。
しかし、そこには仕事中と同じ、冷静沈着で隙のない横顔しかなかった。
今の発言は、単に隆太を黙らせるための口実でしかないのか、それとも…。
「うん。俺も。ついでに自分達のも買ったから、家で食べよう」
「いつの間に…?」
「自分達のを忘れる訳にはいかないよな」
そんな朝倉さんに少し笑ってしまった。
私たちはそのまま、少し早めに旅館の方向へ戻ることにした。
人通りの少ない路地に入った、その時だった。
「実季!」
背後から叩きつけるような鋭い声が響き、私と朝倉さんは同時に足を止めた。
振り返ると、そこには怒りを隠さない隆太が立っていた。こちらに歩み寄ってくる彼の視線は、憎しみが籠っている。
「変だと思ったんだ。あんなに長く付き合ったのに俺の事、もう何も感じてないと思う様な態度を取る実季が」
「は…? 何を言ってるの?」
「実季も浮気してたんだろ。それが自分はバレなくて俺が浮気してるって知って、責め立てて上手い事別れるようにしてたんだな。最低かよ、お前」
あまりの言い草に、頭に血が上った。浮気をしていたのは向こうなのに、あろうことか私を隠れ浮気者扱いして正当化しようとしている。
何か言い返そうと一歩前に出ようとした瞬間、朝倉さんが制止するように私の前に手を出し、静かに首を横に振った。
「残念な男だな」
「はい? 自分がですか? 部下に全部浮気押し付けて、人の彼女取って楽しいですか?」
「君が手放しちゃいけなかった相手を手放しただけだろ。俺が彼女にアプローチしたのは、君が浮気して別れた後だよ。ずっと黙って見てただけだった」
「そんな嘘、誰が信じるんですか」
「信じてもらう必要もないけど。君の浮気が発覚する前から俺達が交際してたなんて証拠は絶対に出てこないし、今も俺が一方的に好きなだけで、交際していないから」
その言葉に、私は息を呑んで朝倉さんを見上げた。
しかし、そこには仕事中と同じ、冷静沈着で隙のない横顔しかなかった。
今の発言は、単に隆太を黙らせるための口実でしかないのか、それとも…。