天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~

「そんなことかと思った」

 そう言うと、パチンと指を鳴らす。

 すると、ユニコーンが鼻先でドアを開け、控え室に入ってくると私の前に跪いた。

「ユニコーン……?」

 鼻を寄せるユニコーンを私は撫でる。

「君のことが心配らしかったから連れてきた」

「なんで、連れて……」

 私が不思議に思っていると、シオン様は私を抱き上げユニコーンの背に横向きに乗せる。

 そして、シオン様は私の後ろにまたがった。

 ユニコーンは私たちを乗せるとスクッと立ち上がった。
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