天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~

(なんて、なんて、なんてことを言ってくれるの!)

 涙目になり、キッとシオン様を睨みつける。

「そんなこと言うなら、これからもずっと絶対に幸せにしてやるんだから!」

 私も宣戦布告する。

「敵わないな」

 シオン様は晴れ晴れと笑った。

 目の前には神殿の扉。

 扉の向こうから、パイプオルガンの音色が聞こえてくる。

 ユニコーンは私たちを祝福するかのごとく、高らかにいなないた。




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