天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~
「みんな、今日の調子は?」
「うん。いつもどおり。問題ないよ」
「よかったわ」
私はホッとする。
そして、三階は孤児たちが住む階だ。暗い髪色の子供が多いのは、不義の子だとか不吉だとか親からも忌み嫌われ捨てられてしまうからだ。
子供たちはグッスリと眠っていた。
私は乱れた布団をかけ直してやる。
「……るぴなさまぁ……」
目を覚ました子供が、私の手を掴んだ。眠いのだろう。ポカポカとした小さな手に私はキュンとする。
「まだ起きるには早いわ。もう一度眠りなさい」
「……でもぉ、あのね……聞いてほしいお話あってね……」
眠たげに目をこすり、欠伸混じりで続ける。いじらしい幼子の胸を、私はポンポンとはたく。