天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~

「大丈夫よ。明日聞くわ。ちゃんと寝て、いっぱいお話しして?」

「……うん……」

 ポンポンと胸をはたき続けると、子供は夢の世界に帰っていった。思わず口元が緩んでしまう。

(はぁ、なんてかわいいの)

 ニマニマとしていると、シオン様が静かに問いかけた。

「この子供たちはどうしたのだ」

「町に捨てられていたので拾いましたの」

「みんな捨て子か?」

「いえ。あまりにも酷い扱いをされていた子などは奪いましたわ」

 私が答えると、シオン様は小さく息を吐いた。

「……君は本当に悪女なのか?」

 シオン様に問われ、私はサラリと答える。

「悪女でしてよ? ごらんになってわかったでしょう? 動物と子供を攫い、シオン様まで監禁しようとしているのだから」


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