天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~

「こんな弱々しいドラゴンを私が恐れる? ありえませんわ」

「……そういう意味ではない」

 シオン様が答える。

「どういう意味ですの?」

「君にはわからない」

 シオン様は即答し、ピシャリと私とのあいだに壁を作った。

(ああん、そんなつれないところも大好き♡)

 私は思いつつ、今はシオン様監禁計画続行中だ。ドラゴンに関心を持ってもらわなければならない。

「まぁいいですわ。そんなわけで、この子を育てていただきたいの」

「私がドラゴンを?」

「ええ、この子は私が嫌いなようですの。ケンタウレアの話によると、白髪の人間を恐れているのですって」

 私が答えると、ケンタウレアは頷いた。
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