天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~

 私はループス商会の旅行代理店プルメリアに慌てて向かう。

「最高の旅行を企画しなければならないわ!」

「いったいどうしたというのです?」

 店長が笑いながら尋ねる。

「シオン様と私が一緒に旅行に行くことになったのよ!」

「場所はお決まりですか?」

「できれば王都から離れていて、最低でも一ヶ月は戻れないところがいいわ。王都の噂など耳に入らない場所で、かといってつまらない場所ではダメよ」

 店長はニヨニヨと微笑んだ。

「結婚を機に旦那様と旅を楽しまれるのですね。働き詰めのルピナ様にはいいことです」

「ちょっと、まるで私が新婚旅行(ハネムーン)にでも行くみたいじゃないの!」

 声を荒らげるとスタッフたちが集まってきた。
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