永遠の絆*
入り口付近を見ていると丁度、私の横を通り過ぎた茶髪のスーツを着た男が中に入りかけた時、私は咄嗟に口を開いた。


「あのっ、」


張り上げた声に男は一瞬肩を上げ、クルッと振り返り首を傾げる。


「えっと…、」


戸惑い気味に言葉を小さく吐きだす私に、


「なに?入んの?」


男は私に近づき私の顔を至近距離でジッと見つめた。


「いや、そうじゃなくて。…あの、ここに翔って人はいますか?」

「え?」

「だから翔って人です。…No1の」


目の前の男は眉を寄せたまま首を傾げる。

思い出してんのか「ん?」と首を傾げたまま、それ以上の言葉は出さない。


「あの…、」


恐る恐る私が声を出すと男は、「いや、いねぇけど」と声を漏らす。


「え?居ないんですか?」

「No1で翔だろ?」

「はい」

「いや、いねぇよ。店、間違ってんじゃね?」

「…ですね」


じゃあいったい何処に居るの?あの男。

どうしよう。

どうやって探せばいいのか、もうわからない。


深く息を吐いて男から目線を落とした時、「どした?」と隣から別の男の声が聞こえ、私はその方向に振り向いた。

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