永遠の絆*
言われた瞬間、口をポカーンと開けて止まってしまった。

その顔は多分、滑稽にすぎなかっただろう。


唖然としている私の前に居た男はニコっと微笑みながら私と流星さんに背を向けて中に入って行く。


そうだ。

あの男ってか翔はホストだったんだ。

今私はその店のまん前に居ると言うのにそれすら思い出せなかった。って言うか翔が楓だったなんて知らないし。


って言うか、トビ職って言ったじゃん!

何でホストなんかやってんだよ!


「で、どした?」


不意に飛び込んできた声にハッとし、私は流星さんを見上げた。


「あ、楓…じゃなくて翔はいますか?」

「まだ来てねぇよ。あ、なに?指名すんの?」

「は?だれがあんな男を指名するんですか?」


そう言った瞬間、流星さんは面白そうに声に出して笑った。


「あんな男って?うわー、もっと言って?アイツの事そんな風に言う姫は初めてだわ」

「はい?」

「俺、そう言うの聞きたかったんだよね。中入って俺と語る?」

「はい?ただ私は――…」

「あーっ、思い出した!もしかしてアンタ子猫ちゃん?」

「は?」


流星さんは面白そうにそう言ってクスクス笑い出した。
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