冷徹皇子の夜伽番 ──童貞を奪うのは私の役目?──
そして湯浴みを終えた私は、用意された薄いナイトウェアに袖を通した。
柔らかな布地が肌にまとわりつくたびに、心臓が高鳴る。
鏡の前に座り、侍女たちに髪をとかしてもらう。
銀糸のように光を受けて流れる髪を眺めていると、不思議なことに少しだけ気持ちが落ち着いてきた。
「ようやくアルベール皇子も、大人になるのですね。」
「これで王国も安泰ですわ。」
侍女たちはそんな囁きを交わしながら、期待に胸を弾ませているようだった。
だが、私は胸が苦しいほどの不安に押し潰されそうだった。
――だって、私だって処女なのだ。
夜伽の仕方など、詳しく知るはずもない。
どんなふうに殿下を喜ばせればいいのかも分からない。
“上手くリードして差し上げる”なんて、到底できそうにないのに……。
唇を噛みしめ、視線を落としたその時だった。
扉が静かに開き、マルグリットが姿を現す。
「……準備は整ったようね。」
その声に、私は思わず背筋を伸ばした。
いよいよ、逃げられない時が来たのだ。
柔らかな布地が肌にまとわりつくたびに、心臓が高鳴る。
鏡の前に座り、侍女たちに髪をとかしてもらう。
銀糸のように光を受けて流れる髪を眺めていると、不思議なことに少しだけ気持ちが落ち着いてきた。
「ようやくアルベール皇子も、大人になるのですね。」
「これで王国も安泰ですわ。」
侍女たちはそんな囁きを交わしながら、期待に胸を弾ませているようだった。
だが、私は胸が苦しいほどの不安に押し潰されそうだった。
――だって、私だって処女なのだ。
夜伽の仕方など、詳しく知るはずもない。
どんなふうに殿下を喜ばせればいいのかも分からない。
“上手くリードして差し上げる”なんて、到底できそうにないのに……。
唇を噛みしめ、視線を落としたその時だった。
扉が静かに開き、マルグリットが姿を現す。
「……準備は整ったようね。」
その声に、私は思わず背筋を伸ばした。
いよいよ、逃げられない時が来たのだ。