無口な人魚姫と粗暴な海賊
2話
少女――もとい、人魚姫のパールが青年に連れられて船に乗り込んだ翌日。
パールはこの海賊船の船長である青年ダリオスが手配してくれた、パール専用の海水の張ったバスタブでひとり海水浴をしていた。
パールは人魚だ。下半身は美しいピンクの鱗で覆われている。
陸地で息ができないという訳では無いがこの体のため、泳いでいた方が楽だろうというダリオスの判断から用意されたものだった。
バスタブと一緒にダリオスが持ってきてくれたシャボン玉という人間の娯楽を片手に、今しがた自分で作ったばかりのシャボン玉をのんびり眺める。
吹き方次第で、大小さまざまに変わるシャボン玉が面白くて、パールはもう一度そっとシャボン玉を作った。
「シャボン玉が気に入ったようだな。」
パールはこの海賊船の船長である青年ダリオスが手配してくれた、パール専用の海水の張ったバスタブでひとり海水浴をしていた。
パールは人魚だ。下半身は美しいピンクの鱗で覆われている。
陸地で息ができないという訳では無いがこの体のため、泳いでいた方が楽だろうというダリオスの判断から用意されたものだった。
バスタブと一緒にダリオスが持ってきてくれたシャボン玉という人間の娯楽を片手に、今しがた自分で作ったばかりのシャボン玉をのんびり眺める。
吹き方次第で、大小さまざまに変わるシャボン玉が面白くて、パールはもう一度そっとシャボン玉を作った。
「シャボン玉が気に入ったようだな。」