推しのマネージャー(※ほんとは護衛)になりました。 ~アイドルたちの溺愛がとまりません!~
エピローグ
今日はいよいよ、悠月のお披露目ライブ当日だ。
ライブ前にメンバーの前に現れた宝条さんは、隠し撮りの写真を送りつけていたのは自分だと自ら名乗り出て、謝っていた。
宝条さんがすごく反省していることが伝わったみたいで、皆も笑って許していたし、本当によかったなって思う。
それにね、一つ嬉しいこともあったの。
何と、まさかの宝条さんも、“きらめき! アイドルプロデュース☆”が好きなんだって!
宝条さんのカバンいついていたストラップを見て気づいたんだ。
話がすごく弾んで連絡先も交換しちゃったの。
「小戸森さん。昨日は、本当にごめんなさい。それから……その、これから、仲良くしてもらえたら、嬉しいわ」
宝条さんは、頬っぺたを真っ赤にしながら、恥ずかしそうにそう言ってくれたんだ。
「うん、もちろんだよ!」
わたしの言葉に、宝条さんは嬉しそうに、にこりと笑ってくれた。
――そして、悠月のお披露目ライブが始まった。
曲数は二曲と少ないけど、ライブは何事もなく終了し、大盛り上がりだった。
悠月っていう新たなメンバーの加入に、ファンの子たちも喜んでいるみたい。
「悠月くん、カッコいい!」
「わたし、悠月くん推しになっちゃうかも」
ライブ後にはそんな声が聞こえてきて、何だかわたしまで嬉しくなっちゃった。