【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
魔法師長のブリタだ。今日も自慢のチョコレート色の髪は艶やかに背中に流れている。
「リネットが居眠りなんて珍しい。寝ぼすけだけど、一度きちんと目が覚めたら、他に目もくれずに活動するはずなのに」
寝起きのリネットはしょぼしょぼする目を瞬き、現状を把握しようと務める。
「はは。いつもの寝起きのリネットだね」
リネットの顔をのぞき見していたブリタは、椅子の背もたれに寄りかかる。
ここはどこだろうと、リネットは周囲を見回した。びっちりと並ぶ本棚を見て、図書館の地下書庫だったと理解する。なんとか現状を把握できたリネットは、ふわっとあくびを漏らしてから口を開いた。
「師長。どうかされました?」
「まぁ、昨日の今日だからね。どんな様子かと思っていたんだが……いろいろと楽しそうなことになっているみたいだね」
「楽しそうなこと……?」
そこでリネットは眉をひそめた。
「まぁ、昨夜、あの騎士がリネットを連れていってからだね? なんだか一日で、恋人同士とか、そんな話が出回っているみたいだが?」
「リネットが居眠りなんて珍しい。寝ぼすけだけど、一度きちんと目が覚めたら、他に目もくれずに活動するはずなのに」
寝起きのリネットはしょぼしょぼする目を瞬き、現状を把握しようと務める。
「はは。いつもの寝起きのリネットだね」
リネットの顔をのぞき見していたブリタは、椅子の背もたれに寄りかかる。
ここはどこだろうと、リネットは周囲を見回した。びっちりと並ぶ本棚を見て、図書館の地下書庫だったと理解する。なんとか現状を把握できたリネットは、ふわっとあくびを漏らしてから口を開いた。
「師長。どうかされました?」
「まぁ、昨日の今日だからね。どんな様子かと思っていたんだが……いろいろと楽しそうなことになっているみたいだね」
「楽しそうなこと……?」
そこでリネットは眉をひそめた。
「まぁ、昨夜、あの騎士がリネットを連れていってからだね? なんだか一日で、恋人同士とか、そんな話が出回っているみたいだが?」