【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「そうなったら、あの騎士は国から危険人物として認定され、討伐の対象となるわけだ」
「討伐……対象……?」
 不穏な言葉が耳に入り、リネットは目を大きく見開いた。
「そうだよ。発情して我を忘れた騎士なんて、危険極まりない。理性を失った状態だから、善悪の分別もつかない。もちろん、人の見分けなどもつかないんだろう?」
「恐らく。とにかくヤることしか考えられなくなると、そう事典には書いてあったような気がします」
「てことは、あの騎士が王族に手を出すことだって考えられるわけだ」
 セーナス国王には王女が二人いる。呪いのせいでラウルが彼女たちに手を出す可能性がゼロとは言い切れない。
「そうなったらまずいだろう?」
 リネットはゆっくりと頷いた。
「だからリネット。あんたが彼の側にいる必要があるんだよ。彼が理性を失いかけたら、すぐにキスをしてそれを阻止する。それはリネットにしかできないことだ」
「はぁ、そうですけど。あの団長さん、ウザい上にしつこいんですよね」
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