【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「へぇ? リネットが他人に興味を持つなんて珍しい。だから恋人同士になったのかい?」
「それは、そういう設定です。本当にそうなったわけではありません。一緒に寝泊まりしているのに、赤の他人では説得力がないからって。噂を利用して、とりあえず恋人同士にしておこうって」
 なるほどね、と呟くブリタの顔はにやけている。
「それで、リネットはどうなんだい?」
「何が、ですか?」
「仮初めとはいえ、あの騎士と恋人同士になったことだよ。嫌がっているようにも見えるが、それが心からの気持ちには見えないんだよね」
 さすがブリタは鋭い。
「う~ん。複雑です。今、私の生活は団長さんのせいでめちゃくちゃなんです。朝は早くから起こされ、散歩にまで連れ出され、挙げ句、ご飯をしっかり食べろって……」
「それ、当たり前のことだよ」
< 109 / 339 >

この作品をシェア

pagetop