【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「まぁ。団長さんは少し鬱陶しいところもありますけど、団長さんと一緒にご飯を食べるのは嫌いではありませんから」
「そ、そうか……」
「荷物を置いてくるので、一度、研究室に戻ります」
「では、一緒に行こう」
まるで監視員のようだ。いや、エドガーの言葉を借りれば保護者だろうか。
手提げの籠に帳面や筆記具をしまって、書庫を出る。図書館の入り口の受付には顔なじみの女性が座っており、書庫閲覧を終えたことを伝える。
だが今日の受付係は、始終ニコニコとしていた。不思議に思ったリネットだが、彼女の視線がリネットの背後に向いているのを察すれば、ラウルのせいだろう。
彼がこの場にいるから、受付係は嬉しそうに微笑んでいるのだ。
その瞬間、リネットの胸にはチクリと針が刺さるような痛みが走った。
「また、明日も来ます」
「はい、お待ちしておりますね」
「そ、そうか……」
「荷物を置いてくるので、一度、研究室に戻ります」
「では、一緒に行こう」
まるで監視員のようだ。いや、エドガーの言葉を借りれば保護者だろうか。
手提げの籠に帳面や筆記具をしまって、書庫を出る。図書館の入り口の受付には顔なじみの女性が座っており、書庫閲覧を終えたことを伝える。
だが今日の受付係は、始終ニコニコとしていた。不思議に思ったリネットだが、彼女の視線がリネットの背後に向いているのを察すれば、ラウルのせいだろう。
彼がこの場にいるから、受付係は嬉しそうに微笑んでいるのだ。
その瞬間、リネットの胸にはチクリと針が刺さるような痛みが走った。
「また、明日も来ます」
「はい、お待ちしておりますね」