【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
4.
ラウルが予約した煮込み料理の美味しい食堂は、騎士団の官舎から歩いて十分もかからない場所にあった。石畳の路地に面した小さな店で、窓から漏れる暖かな光が夜の冷気を和らげている。
そして悔しいことに、本当に美味しかったのだ。
口に入れたとたん、お肉がほろほろと溶け、食欲のないリネットもなんとか一人前を完食することができた。
「君が美味しそうに食べてくれてよかった。この店に連れてきた甲斐があったな」
夜風に頬をなでられながら、ラウルは嬉しそうにそう言った。
「あそこの食堂だったら、また行ってもいいですよ」
食堂からの帰り道も、ラウルはしっかりとリネットの手を握りしめていた。
朝も昼も彼と一緒に歩くときは、手を繋いだ。最初は驚いたものの、その触れ合いは両親と暮らしていたときの懐かしい記憶を呼び起こし、今では自然と受け入れられるようになった。
「帰ったらすぐに風呂の用意をしよう。リネットも疲れただろう?」
「はい。今日一日、団長さんに振り回されてくたくたです。あとは、お腹もぱんぱんです」
少し嫌みを込めて言ったつもりなのに、ラウルは気にする様子もない。
そして悔しいことに、本当に美味しかったのだ。
口に入れたとたん、お肉がほろほろと溶け、食欲のないリネットもなんとか一人前を完食することができた。
「君が美味しそうに食べてくれてよかった。この店に連れてきた甲斐があったな」
夜風に頬をなでられながら、ラウルは嬉しそうにそう言った。
「あそこの食堂だったら、また行ってもいいですよ」
食堂からの帰り道も、ラウルはしっかりとリネットの手を握りしめていた。
朝も昼も彼と一緒に歩くときは、手を繋いだ。最初は驚いたものの、その触れ合いは両親と暮らしていたときの懐かしい記憶を呼び起こし、今では自然と受け入れられるようになった。
「帰ったらすぐに風呂の用意をしよう。リネットも疲れただろう?」
「はい。今日一日、団長さんに振り回されてくたくたです。あとは、お腹もぱんぱんです」
少し嫌みを込めて言ったつもりなのに、ラウルは気にする様子もない。