【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
そんな話、ラウルは聞いたことがない。そもそも、婚約者も恋人もいないラウルであるため、そういった色恋沙汰の話が届かない。周囲がラウルに気を使っているのかなんなのか。
だからヒースの言う、恋人に寝間着を送るのが流行りだなんて知らなかった。
「わかった。では、寝間着は巡回のついでに買ってくる」
「あ、でしたらこの店が……」
ヒースがおすすめの店まで教えてきてくれたため、その好意に甘えることにした。
「ですが、下着は……妹にでも頼みます?」
ヒースには二歳年下の妹がいる。
「いやぁ、妹も、団長とリネットさんの噂を聞いて喜んでいましたからね。頼めば、楽しんで協力してくれるかと」
「では、頼む」
時計を確認すれば、街の見回りの時間になっていた。
ラウルは毎日、街中を歩いている。そうやって、街や人々の様子を確認しているのだ。書類仕事が多くなってしまったため、気分転換に身体を動かしているともいう。
だからヒースの言う、恋人に寝間着を送るのが流行りだなんて知らなかった。
「わかった。では、寝間着は巡回のついでに買ってくる」
「あ、でしたらこの店が……」
ヒースがおすすめの店まで教えてきてくれたため、その好意に甘えることにした。
「ですが、下着は……妹にでも頼みます?」
ヒースには二歳年下の妹がいる。
「いやぁ、妹も、団長とリネットさんの噂を聞いて喜んでいましたからね。頼めば、楽しんで協力してくれるかと」
「では、頼む」
時計を確認すれば、街の見回りの時間になっていた。
ラウルは毎日、街中を歩いている。そうやって、街や人々の様子を確認しているのだ。書類仕事が多くなってしまったため、気分転換に身体を動かしているともいう。