【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「まさか。俺の命を握っているような人物に手を出すほど、理性は失っていない。今のところは……」
そう言いながらも、彼が熱っぽい吐息を吐く。だから余計に「今のところは」が重く響いた。
「リネット。今朝も口づけていいだろうか?」
潤んだ瞳で許可を求めるラウルを見れば、なぜか心の奥がつきっと痛む。
「ちょちょちょ、ちょっと待ってください」
近づいてきたラウルの唇をリネットが両手で制したため、「ふごっ」と変な声が聞こえた。
「ええと。実は昨日、団長さんの呪いを解くために、いろいろと調べていたのですが……残念ながら、今のところめぼしい情報は見つかりませんでした」
「そうか……」
一気にラウルが気落ちする。
「でも、調べてまだ一日です。だから、症状も確認しつつ調べていこうと思いました」
「症状……確認?」
「はい。まず、今日の分のキスをする前に、昨日の団長さんの様子を教えてください。その、呪われた直後のような昂ぶりというかむらむらというか、穴と穴に突っ込みたくなるというか、そんな気持ちになることはありましたか?」
そう言いながらも、彼が熱っぽい吐息を吐く。だから余計に「今のところは」が重く響いた。
「リネット。今朝も口づけていいだろうか?」
潤んだ瞳で許可を求めるラウルを見れば、なぜか心の奥がつきっと痛む。
「ちょちょちょ、ちょっと待ってください」
近づいてきたラウルの唇をリネットが両手で制したため、「ふごっ」と変な声が聞こえた。
「ええと。実は昨日、団長さんの呪いを解くために、いろいろと調べていたのですが……残念ながら、今のところめぼしい情報は見つかりませんでした」
「そうか……」
一気にラウルが気落ちする。
「でも、調べてまだ一日です。だから、症状も確認しつつ調べていこうと思いました」
「症状……確認?」
「はい。まず、今日の分のキスをする前に、昨日の団長さんの様子を教えてください。その、呪われた直後のような昂ぶりというかむらむらというか、穴と穴に突っ込みたくなるというか、そんな気持ちになることはありましたか?」