【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
 リネットが困って首を傾げると、ラウルは笑いながら近づいてくる。
「髪の毛、今日はボサボサだな。それに、ここのリボンも曲がっている」
 やはりワンピースの腰のリボンがラウルは気になったようだ。髪の毛はまだ梳かしていない。どうせ帽子をかぶるしという気持ちもあった。それに、ぼさぼさの髪は昨日だって同じだ。たまにブリタが魔法で整えてくれる。
「そこに座りなさい」
 ソファを促されたリネットは、素直に従った。ラウルはリネットの背後に立ち、髪の毛を梳かし始める。
「君の髪は、変わった色をしているな」
「こちらでは、あまり見かけない色かもしれませんね」
「あぁ、そうか。スサ小国の出身だと言っていたな」
 ラウルは力が強いものの、それでも繊細に髪を梳かしていく。最初はブラシが髪の毛に引っかかってなかなか通らなかったが、最後には真っすぐにつやつやに輝いていた。
「やっぱり、君の髪はきれいだな。よし、散歩に行くか」
 まるでブリタの魔法を受けたかのように髪が整っている。しかも帽子をかぶりやすいようにと、低い位置で結わえてくれた。
< 141 / 339 >

この作品をシェア

pagetop