【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「忙しいなら、私にかまわなくていいですよ?」
「それは駄目だ」
リネットが逃げるとでも思ったのか、ラウルがいきなり手を握ってきた。
「君は、目を離すとすぐに、食べない、寝ない、動かないとなりそうだからな。不健康まっしぐらだ。やっと生活のリズムが掴めてきたというのに、ここでパーにされたら困る」
むっとリネットは唇を尖らせる。
「なんだ? キスしてほしいのか?」
「違います」
彼の唇から逃げるように、リネットはぷいっとそっぽを向く。だが、そのまま手を取られて書庫から引きずり出され、食堂に連れていかれた。
食堂は広く、多くの人がいるというのにラウルとリネットが列に並んだとたん、視線が一斉に集まった。
ラウルは素知らぬ顔をしているが、リネットはこのように注目を浴びることに慣れていない。
「うぅ……団長さんのせいです……」
そこでトレイを手にする。
「それは駄目だ」
リネットが逃げるとでも思ったのか、ラウルがいきなり手を握ってきた。
「君は、目を離すとすぐに、食べない、寝ない、動かないとなりそうだからな。不健康まっしぐらだ。やっと生活のリズムが掴めてきたというのに、ここでパーにされたら困る」
むっとリネットは唇を尖らせる。
「なんだ? キスしてほしいのか?」
「違います」
彼の唇から逃げるように、リネットはぷいっとそっぽを向く。だが、そのまま手を取られて書庫から引きずり出され、食堂に連れていかれた。
食堂は広く、多くの人がいるというのにラウルとリネットが列に並んだとたん、視線が一斉に集まった。
ラウルは素知らぬ顔をしているが、リネットはこのように注目を浴びることに慣れていない。
「うぅ……団長さんのせいです……」
そこでトレイを手にする。