【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
 くすくすと笑うだけで、シーナからふわりと花のような甘くていい香りがした。
「リネットさんって、守ってあげたくなるタイプですよね」
 そう言われても、自分でわかるはずもない。リネットは少しだけ首を傾ける。
「そういうさりげない仕草です。これはもう、一人で外を歩かせたら危ないですね」
「私、外には出ないので……」
「そうなんですか? でも兄からはリネットさんの買い物に付き合ってほしいって……」
「あぁ」
 リネットは心の中で手を打った。例のみすぼらしい下着の件だ。できることなら、シーナに丸投げしたい。
 だからって初対面の人にそれをお願いするほど、リネットも図々しいわけでもない。
「よろしくお願いします」
 そう、素直に答えた。
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