【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「リネット、キスをしていいか?」
 そうしないと、この昂ぶりはおさまらない。むしろ悪化の一途をたどるだけ。
「はい」
 彼女もやっと目が覚めたようで、小さく微笑んだ。恐らく本人は無意識なのだろう。キスが終わると「キスがしつこい」と言って、すぐにツンとする。そのギャップがたまらなく愛おしいのだが、間違いなく本人は気づいていない。
 ラウルはリネットを包み込むようにして抱きしめ、唇を重ねた。
 キスの濃さとラウルの身体の状態は比例する。長くて深いキスをすれば、むらむらすることなく一日を終えられる。しかし唇と唇を合わせるような軽いキスでは、数時間もすればむらむらっとしてしまう。
 今すぐ誰かを襲いたいとそういった状態ではないが、やはりどこか気持ちは落ち着かない。
「……んっ」
 鼻から抜けるような彼女の声は、背筋を疼かせる。
 鼻孔をくすぐる甘い香りが、次第に官能を高めていく。リネットの反応を見たくて、唇を挟むのも今に始まったことではない。
 次第に二人の呼吸が荒くなり、ラウルは舌の先でリネットの唇をつついた。閉じられていた口がほんの少し開き、そこに舌をねじこませる。
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