【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「いや……なんでもない」
「なんでもないようには見えないのですが……あっ……」
 リネットがもぞりと動いたところで、ラウルのアレが彼女の身体に触れてしまった。
「もしかして、キスが効いていない? いつも、私とキスをすると萎えると言ってたじゃないですか」
 リネットが言うように、なぜか今、ラウルのラウルが元気になっている。
「どうしましょう? もう一回、キスしますか?」
「いや、違う……これは、アレだ……」
 間違いなくリネットに対して欲情している。つまり、彼女とキスをして感じたのだ。
「多分、しばらくすれば落ち着く……」
 そこでリネットも理解したようだ。「あぁ」と言いながら顔を上下に振る。
「でしたら、お手伝いしたほうがいいですか?」
「ん?」
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