【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
頷いたシーナは、バターたっぷりのパンを口の中に放り込んだ。
リネットはもう一口スープを飲み、パンをちぎる。
愛し合うとはどういうことか。男の欲のはけ口のために、女は身体を差し出すのではないのか。
シーナの言葉は少し難しく、リネットには理解しきれなかった。
「実は、リネットさんに誘われる前に、ラウルさんが来たんです」
「そうなんですか?」
「そうですよ。だって、お付き合い始めてから毎日、二人は一緒に食堂でお昼ご飯を食べていますよね? 最初は珍しがられたけど、今ではすっかり食堂でのおなじみの光景。微笑ましいという話です。つまり、ラウルさんは、リネットさんが私と昼食の約束を本当にしているのかどうか、を確認しに来たんです」
んぐぅ、とリネットはパンを喉に詰まらせそうになった。
「ですから、ほら。これは何かあるなと思いまして、約束していましたって答えておきました。その後、リネットさんから誘いがあったから、もしかして喧嘩でもしたのかなって」
「喧嘩というよりは気まずいだけです。たっぷりと叱られたので……」
リネットはもう一口スープを飲み、パンをちぎる。
愛し合うとはどういうことか。男の欲のはけ口のために、女は身体を差し出すのではないのか。
シーナの言葉は少し難しく、リネットには理解しきれなかった。
「実は、リネットさんに誘われる前に、ラウルさんが来たんです」
「そうなんですか?」
「そうですよ。だって、お付き合い始めてから毎日、二人は一緒に食堂でお昼ご飯を食べていますよね? 最初は珍しがられたけど、今ではすっかり食堂でのおなじみの光景。微笑ましいという話です。つまり、ラウルさんは、リネットさんが私と昼食の約束を本当にしているのかどうか、を確認しに来たんです」
んぐぅ、とリネットはパンを喉に詰まらせそうになった。
「ですから、ほら。これは何かあるなと思いまして、約束していましたって答えておきました。その後、リネットさんから誘いがあったから、もしかして喧嘩でもしたのかなって」
「喧嘩というよりは気まずいだけです。たっぷりと叱られたので……」