【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
リネットはバツが悪そうに肩をすくめる。
「リネットさんはラウルさんを楽にさせたかった。だけどラウルさんはリネットさんを大事にしたかった。ただそれだけなのではありませんか?」
「大事にしたい?」
「はい。むしろ今、とても大事にしていると思います。気まずいとは思いますが、きちんと話し合ったほうがいいですよ。そうしないと、兄さんのように……って。あ。とにかく、まだ付き合い始めたばかりですから、二人の関係は土台がしっかりしていません。些細なところから崩れていきます。それに最近、ラウルさんの評判もあがっているようでして……」
もともと美丈夫な彼だ。ただ世話焼きがいきすぎて、今までは恋人同士の関係に至らなかったらしいが。
「食堂でリネットさんがラウルさんに甘える姿がうらやましいといいますか。尽くす系っていうんですかね? 今までさんざんラウルさんのことをウザいウザいって言っていた人たちが、そんなことを言い始めているようです」
それを聞いたリネットは、心の中にもやっとした気持ちが湧いた。
そのウザさが彼のいいところで、最初に受け入れたのはリネットだというのに。
「リネットさんはラウルさんを楽にさせたかった。だけどラウルさんはリネットさんを大事にしたかった。ただそれだけなのではありませんか?」
「大事にしたい?」
「はい。むしろ今、とても大事にしていると思います。気まずいとは思いますが、きちんと話し合ったほうがいいですよ。そうしないと、兄さんのように……って。あ。とにかく、まだ付き合い始めたばかりですから、二人の関係は土台がしっかりしていません。些細なところから崩れていきます。それに最近、ラウルさんの評判もあがっているようでして……」
もともと美丈夫な彼だ。ただ世話焼きがいきすぎて、今までは恋人同士の関係に至らなかったらしいが。
「食堂でリネットさんがラウルさんに甘える姿がうらやましいといいますか。尽くす系っていうんですかね? 今までさんざんラウルさんのことをウザいウザいって言っていた人たちが、そんなことを言い始めているようです」
それを聞いたリネットは、心の中にもやっとした気持ちが湧いた。
そのウザさが彼のいいところで、最初に受け入れたのはリネットだというのに。