【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「団長さん。お母さんみたいです」
「ああ、よく言われる。ウザいともな」
「だけど、私。最近は、団長さんのウザさがあんまりウザくないっていうか……。まぁ、嫌いではありません。だけど、子守歌はちょっと……遠慮しておきます」
 ラウルはリネットに横になるようにと促す。
 もう一度ベッドで横になったリネットは、ふふっと笑う。
「どうした? 急に笑い出して」
「いえ……なんでしょう。ちょっと……幸せだなって、思いました」
「そうか。俺も、知らないリネットを知れて、嬉しかった。また、君のことを教えてくれ」
 リネットの肩までしっかりと毛布をかけたラウルはリネットを見下ろす。
「薬は飲んだのか?」
「あ、はい。治療室で飲んできました。頭が痛かっただけですから」
「そうか。だが、君の元々の生活はめちゃくちゃだったからな。それを無理やり正常に戻そうとしたから、その反動かもしれない」
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