【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
 その考えはなかった。ラウルにどうやって謝罪しようかと悩んでいたから、考えすぎて頭が痛くなったのだと思っていた。
「団長さん……」
 毛布から手を出したリネットは、ラウルの手首を取った。
「あの……眠るまで、手を繋いでくれませんか? スサにいたとき、具合が悪いと、母がよく手を握ってくれたので……」
「あぁ。そのくらい、問題ない」
 ラウルがベッドに腰をおろし、リネットの手をしっかりと握りしめる。彼の手のぬくもりが心地よい。
「頭は、まだ痛むのか?」
「少しだけ」
「もう少し寝なさい」
 ラウルは空いている手でリネットの頭をなでた。
「でも、私は思いました。これって、団長さんの言う、規則正しい生活から外れているのでは?」
「体調が悪いときは別だ。いいから黙って目を閉じろ」
 彼のその言い方が、リネットの胸を熱くした。
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