【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
 リネットの胸はとくとくと高鳴っていた。
「今は……さっきも言ったように幸せです。私のお世話をこんなにしてくれる人、今までいなかったので」
「俺も、これほどまで世話の焼ける人間を今まで見たことがない」
 その言葉がリネットの心に引っかかった。
「私よりも世話の焼ける人間が現れたら、団長さんはその人のお世話をするんですか?」
 リネットは、自分でも気づかぬうちに語尾を荒らげていたらしい。
 なんのことだ? とラウルは眉間にしわを寄せる。
「最近。団長さんが女性の間で人気らしいです。尽くす系って言われているみたいですよ。今までウザいウザいと言っていた人たちが、団長さんにお世話されたいって」
 ふん、とラウルは鼻で笑う。
 そしてつまみのナッツを一つ摘まみ、リネットの口の前に差し出した。
 リネットは条件反射的に口を開けて、それを食べる。
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