【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「いや、キスは効いている。君がかわいすぎて、君に欲情しているだけだ」
「はっ? あっ。もしかして今朝も? だから私のキスで萎えなかった?」
 朝と同じ状態だ。症状緩和処置を行ったのに、萎えるどころか元気になっていた。
 今朝だって二つの仮説を立てた。キスの効果が薄れた可能性。もしくは、ラウルが「おはようのキスに」感じてしまった可能性。
「団長さん、やはり苦しいんですか?」
「苦しいというか……とにかく、リネットがかわいすぎて興奮してる」
「朝も?」
「正直に言えば、朝も君に欲情した」
 先ほどからリネットの心臓はドキドキとうるさい。お互いの気持ちを伝え合ったからなのか。
「団長さん。やっぱり私は、団長さんが辛いと思っていたら、それを取り除きたいって思うんです」
「そうか……」
「だから、手か――」
 リネットが言いかけたところで、ラウルがその言葉の先を遮った。
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