【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「そうなんですか?」
「そうだ。世の中の恋人は、明るい日差しの下で堂々とデートをしている」
 リネットにはそういった経験がないため、デートと言われてもピンとこない。むしろ、明るい日差しの下は朝の散歩が限界だと思っている。
「わかりました。だけど私、デートってよくわからないので……」
 その言葉にラウルはぴくっとこめかみを震わせた。
「つまり、今までデートをしたことがないと?」
「そういうことになりますね」
「つまり、初デートだと?」
「初めてのデートをそう呼ぶのであればそうなるかと」
 なぜかラウルが嬉しそうに口元をゆるめたので、リネットもくすっと笑う。
 ラウルが辛そうにしているよりは、喜んでもらえたほうがリネットも嬉しい。
「では、早速だが。どこに行きたい?」
 そう問われても、リネットには行きたい場所がさっぱり思い浮かばない。
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