【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「……はっ? 何これ。ちょ、ちょっと、師長。見てくださいよ」
エドガーは慌てて帳面をブリタに差し出した。
「リネット。中身を確認してもいいのかい?」
こうやって許可を取るところが、ブリタの人柄が表れているのだろう。
「はい。それが手元にあるのが確認できたので、私のほうは問題ありません」
その帳面は、リネットがキサレータ帝国でこつこつと書いていたもの。
「なんだい、これは……」
ブリタからも驚きの声があがった。
「キサレータ帝国は、帝国ですから。魔法に関する本だけは豊富だったんです。魔法への憧れが強いんですかね。私、夜伽ができない側妃だったから、その代わりに魔法具を作るように言われてまして……。それで書庫に入るのも自由だったんですけど、そこで見つけた呪い事典が面白かったので、そうやって書き留めておきました」
「あぁ。これかい? さっきリネットが言っていた『アレがもげる』ってやつ?」
エドガーは慌てて帳面をブリタに差し出した。
「リネット。中身を確認してもいいのかい?」
こうやって許可を取るところが、ブリタの人柄が表れているのだろう。
「はい。それが手元にあるのが確認できたので、私のほうは問題ありません」
その帳面は、リネットがキサレータ帝国でこつこつと書いていたもの。
「なんだい、これは……」
ブリタからも驚きの声があがった。
「キサレータ帝国は、帝国ですから。魔法に関する本だけは豊富だったんです。魔法への憧れが強いんですかね。私、夜伽ができない側妃だったから、その代わりに魔法具を作るように言われてまして……。それで書庫に入るのも自由だったんですけど、そこで見つけた呪い事典が面白かったので、そうやって書き留めておきました」
「あぁ。これかい? さっきリネットが言っていた『アレがもげる』ってやつ?」