【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
調査責任者の男性に案内され、リネットは事務所に足を踏み入れた。ここでは発掘調査の計画を始め、発掘された遺物の解析や、このヤゴル地区に伝わる文献なども保管しているため、事務所といいながらも史料館のような役割もあった。それもあり、図書館や美術館などを思わせる立派な作りをしている。ただ、建物自体はそれほど大きくはない。
「ヤゴル遺跡の範囲を図示した資料などありますか?」
まずはこの遺跡の大きさや配置を把握しておきたかった。その資料は、図書館の地下書庫にはないもの。
責任者はリネットを書棚のある部屋、資料室へと案内した。ここにある資料は自由に手に取って見ていいと言う。
「ありがとうございます。まずはここの全容を把握したら、なくなった遺物について教えていただきたいのですが」
「こちらもまだ確認中のところはありますが……わかっている範囲であれば、可能です」
「はい。それでかまいません。二時間後にお願いできますか?」
リネットの言葉に責任者は頷き、部屋を出ていった。彼はこれから発掘された遺物の鑑定をし、記録しなければならない。荒らされたからといって、発掘作業を止めたりはしない。一つの遅れが、次の作業の遅れに繋がるためだ。
荒らしの件は騎士団に任せ、彼らは彼らの作業を行う。
(ヤゴル地区の全体図が見たい……)
「ヤゴル遺跡の範囲を図示した資料などありますか?」
まずはこの遺跡の大きさや配置を把握しておきたかった。その資料は、図書館の地下書庫にはないもの。
責任者はリネットを書棚のある部屋、資料室へと案内した。ここにある資料は自由に手に取って見ていいと言う。
「ありがとうございます。まずはここの全容を把握したら、なくなった遺物について教えていただきたいのですが」
「こちらもまだ確認中のところはありますが……わかっている範囲であれば、可能です」
「はい。それでかまいません。二時間後にお願いできますか?」
リネットの言葉に責任者は頷き、部屋を出ていった。彼はこれから発掘された遺物の鑑定をし、記録しなければならない。荒らされたからといって、発掘作業を止めたりはしない。一つの遅れが、次の作業の遅れに繋がるためだ。
荒らしの件は騎士団に任せ、彼らは彼らの作業を行う。
(ヤゴル地区の全体図が見たい……)